実用的!ミャンマー現地へ格安電話する方法
日本からミャンマー国内の同僚、従業員、友人に連絡を取りたいとき、どうしていますか?
自分が日本にいた時には、基本LINEやViberで電話していました。手軽です。
しかしながら、2021年5月23日現在、ミャンマー国内では、携帯電話によるインターネット接続が制限されているので、LINE, Viber, WhatsAppなどのコミュニケーションアプリでは、相手が出先や移動中の場合は連絡が取れません。
(補足)FTTHなど固定回線を利用する場合は問題なく使えるのでこれらのwifi圏内なら問題ないが、当然ながらずっと家や職場にいるわけではないし、ミャンマー人の多くは自宅に固定回線を引いていません。
急ぎでなければこうしたアプリで十分ですが、緊急に連絡を取りたいときは国際電話をせざるを得ません。
また、現在のような特別な?状況になくても、日本と海外をまたぐ仕事をしていれば、日本や現地の固定電話、携帯電話(番号)に電話する機会が少なくありません。
でも国際電話はそれなりに高いし、会社支給の携帯ならいざ知らず、プライベートで気軽に電話するのには気が引けます。
そこで色々調べた結果、日本からミャンマーへ(及びミャンマーから日本へ)頻繁に国際電話したい私のような者にとっては、『楽天モバイル』の『国際通話かけ放題』オプションを使うのが一番との結論を得ました。(注:法人契約の場合は検討対象外。当方調べ。)
通常の電話回線を使う方法
日本の携帯電話からミャンマーの固定又は携帯電話に通常の方法で国際電話する場合、キャリア回線・MVNOの如何に関わらず、ドコモ、au、ソフトバンクのいずれかの携帯回線を使うので、これらキャリアが設定する料金体系に依拠することになります。
したがって、似たり寄ったりで、、、しかも高い。
docomo, ahamo | au, povo | softbank, linemo | 他のMVNO | |
日本からミャンマー 料金 (円/30秒) |
98円(土日祝・夜間) 148円(平日昼間) |
65円 | 138円 | ドコモ、au回線等を使うためそれらの料金と同じ |
通話可能時間 分/1000円 |
約5分 | 約15分 | 約7分 |
(サードパーティ製)アプリを使う方法
どの携帯回線を使うかにかかわらず、国内・海外の固定電話や携帯電話に電話できるアプリ・サービスがあります。
これは、電話をかける側から相手国の拠点までインターネット回線でつながり、相手国の拠点から相手の携帯電話までは国内電話網でつながるという仕組みにより、実質的に電話料金としては国内電話料金しかかからないようにする方法です。
例えば、自分のスマホにskypeアプリやViberアプリをダウンロードすれば、そのアプリに登録した電話番号から、相手がどの国にいようとも相手の固定電話または携帯電話に電話することができます。
海外現地の相手先がそのアプリをダウンロードしていなくても大丈夫で、相手には普通に国際電話がかかってきたように見えます。
いくつかのサービスが、日本と主要国の国際電話の無制限プランを提供しているのですが、私が調べた限り、日本とミャンマー間で無制限に国際電話できるのは、楽天回線契約者だけが利用できる国際通話かけ放題オプションだけなのです。(他にあれば教えてください!)
Skype | Skype | Viber | Viber | Rakuten Link オプション |
|
定額プラン | 定額プラン | ||||
日本からミャンマー 料金 (円/分) |
35円 | なし | 約20円 | なし | ミャンマー含む66ヵ国 月980円 |
日本からミャンマー以外への電話 | ー | タイ等63ヵ国 月1675円 |
ー | タイ等60ヵ国 月約600円 |
|
日緬通話可能時間 分/1000円 |
約28分 | 対象国 制限なし |
約50分 | 対象国 制限なし |
対象国 |
利用可能者 | 誰でも | 誰でも | 楽天回線契約者 |
楽天モバイル「国際通話かけ放題」オプションの良いところ悪いところ
(良いところ)
- 月980円払えば、『Rakuten Link』アプリから電話をかけることで、ミャンマー含む66ヵ国への国際電話がかけ放題になる。
(注)他に日本⇒ミャンマーかけ放題の手段は無い(と思われる) - ミャンマー出張時も、インターネットが繋がってさえいれば、『Rakuten Link』アプリからミャンマー国内、日本国内への固定電話、携帯電話がかけ放題。
(注)Ahamo, povo等は、海外出張や旅行時に同じ携帯電話でデータ通信(ローミング)がストレスなく可能という点が新しいが、現地での電話には国際電話料金が普通にかかる。 - 基本料金ゼロ円はすごい。980円以外の維持費が安いので、日本・ミャンマー間の国際電話用として別途契約しておくといった使い方も可能性大。
(悪いところ)
- 楽天回線の契約がないと使えない。
- 電話をかける側は、インターネットが使える環境下で『Rakuten Link』アプリを使う必要がある。
(注)普通の国では悪いところにならないが、現ミャンマーでは外出時には『Rakuten Link』アプリ自体を使えない可能性が高い。
「国際通話かけ放題」を1年弱使った使用感
日本からミャンマーへの固定電話、携帯電話への通話は問題なくでき、通話品質は通常の国際電話に比べ若干安定しないことがあるが、ストレスはないレベル。
ミャンマーから日本への固定電話、携帯電話への通話も上記と同じ。
海外に電話するには、電話がかかってくる「電話アプリ」とは別のアプリを起動した上で電話する必要があるため、若干面倒。ただ、通常の電話回線料金を適用されたくない場合は、例外なく別途アプリを起動しなければならないので、しょうがないと思うしかありません。
「国際通話かけ放題」オプションを付加しない場合でも、楽天sim利用者は、ミャンマー含め海外渡航時に、毎月2ギガの無料データ通信枠が付きます。(補足)この点だけを見れば、Ahamoやpovoの方がデータ枠が大きいので有用な可能性がありますが、15日以上の長期滞在等は対象外との注意書きもありましたので留意が必要です。楽天回線の2ギガは15日以上滞在時も使えていました。
ミャンマーではMPT回線を使っているようです。携帯電話によるインターネットが使用不可となる2021年3月中旬までは2ギガ枠を普通に使えていましたが、それ以降は他の携帯同様ネットが使えていません。
(注)タイの携帯simを用いてミャンマーでローミングすればミャンマー携帯のネット遮断を回避できていたこともありますが、楽天simではそのような効果はありませんでした。
(注意)上記はあくまでも個人の使用感であり、全ての人にとっての楽天回線の動作を保証するものではありません。その時使えていたことは確実ですが、今後使えるかどうかを保証するものでもありません。